転生系の漫画にとしては珍しいパターンで、魔物から人間へなるための物語。
その世界観は素晴らしく、細かいところまで練り込まれており、ストーリー展開も軽快で読んでいてワクワク感が止まらない。
さらに、作画もすばらしく、異世界転生系の漫画は数あれど、その中でもトップクラスの面白さを誇る超おすすめの漫画。
はたして「不死者レント」は人間に戻ることはできるのか!?まあ、試し読みでもいいから読んでみてください。
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望まぬ不死の冒険者のあらすじ・物語・ストーリー
この物語は、ヤーラン王国にある小さな都市マルトで冒険者をしているレント・ファイナの冒険譚である。
レントは都市マルト付近にある迷宮のひとつ「水月の迷宮」にて日々冒険者としてゴブリンやスケルトンと言った魔物を狩り、出た素材や魔石をギルドに納めて生活をしていた。
しかし、10年以上そんな生活をしているにもかかわらず、銅級冒険者から抜け出せずもがく日々を送っていたのである。
それでも、レントはいつしか数えるほどしかいない冒険者の栄誉ともいえる伝説の神銀(ミスリル)級を目指して夢を追いかけていた。
【称号ランク】
鉄級→胴級→銀級→金級→白銀級→神金級
しかし、現実は甘くない。低級魔物さえ複数に囲まれると逃げないといけない実力しかなかったのである。しかし、それは唐突に出現した。
レントは迷宮で地図にない場所を発見するのである...そして、そこで世界に4体しかいない魔王にも匹敵し、生き物よりも神に近いとされる魔物の最高位【龍】に遭遇するのであった。
そして、レントは為す術もなく龍に食べられてしまう...気が付くと、あろうことか、「スケルトン」になって目覚めたのである。
そうレント・ファイナは魔物「スケルトン」へとクラスチェンジしてしまうのであった。
途方にくれたレントだったがロレーヌの言っていた魔物の持つ【存在進化】をすることでスケルトンから人間へなるべく決意。
魔物になる事で、人間時代からは信じられないスピードで強くなっていく不死者レント。
望まぬ不死の冒険者の登場人物
レント・ファイナ(レント・ヴィヴィエ)
レントは15歳の時に冒険者になり、夢は伝説の神銀(ミスリル)級を目指している。
剣士として扱える能力は、魔力、気、聖気の3つで、特に聖気は聖職者などの特別な存在しか持ち合わせていない特殊な能力となり、剣士として全部持ちというのは世の中でもほとんどいないらしい。
聖気の入手経路はむかし打ち捨てられたままの祠を数日間通って修理した時にその祠に祭られていた存在に聖気をもらったようである。
ある時、水月の迷宮を探索している時に見つけた未踏破区域にて【龍】に食べられてしまい、なぜかスケルトンへとクラスチェンジしてしまう。
途方にくれたレントだったが、魔物の存在進化に希望を託し、魔物からより人間へ近づくため冒険を始める。
人間時代のレントは、10年間迷宮に潜り続けたが、魔物を倒しても戦闘力はほとんど強くなることがなく、胴級冒険者から上に上がることができなかった。
かといって、無能なのかと言うと、そうではない。
レントは低級冒険者ではあったものの、ギルド内での働きは多岐にわたり、新人冒険者の実力の見極めから、それに見合った適切なパーティメンバーの紹介や、冒険者をするうえでの心得や戦闘の知識などを無償で教えていた為、ギルドにとっては優秀で必要な人材として認識されていた。
ギルドとしては、仮にレントが冒険者をやめた時には、職員として雇うという話まで出ていたほどである。
ちなみに、魔物の状態でギルド登録をする際に、面倒ごとを避けるためにレント・ヴィヴィエという名前で登録する...ロレーヌと同じにした理由は親戚だと思ってもらうため。
剣術の効果
・魔力・・・切れ味と耐久力アップ、修行と積めば炎などの属性付与も可能
・気・・・切れ味と耐久力アップ、内部から爆散
・聖気・・・切れ味アップ、加護してくれた存在によって効果は変わる(レントの場合は植物)
・魔力×気・・・気のみの爆散した威力とは比べ物にならない破壊力
・魔力×気×聖気・・・対象物が10分の1ほどに圧縮され、武器はバラバラになる。必殺の一撃になり得るがそこいらの武器では1回で壊れる。
眷属化した魔物
プチ・スリ・・・通常のサイズより5倍ほどある強大な個体。たまたまレントの血を飲み眷属化してしまう。
学者ロレーヌ・ヴィヴィエ
小さい頃から神童と呼ばれたロレーヌは10歳でとある国の最高学府に入学、12歳で博士号、14歳で大博士の号を帝都で取得する。ちなみに、彼女の主な研究対象は魔物や魔術。
魔術を使いこなすセンスに恵まれ、銀等級相当の魔術を身に付けている。
レントとはもう十年来の腐れ縁で、レントはわからないことがあると、彼女の学識にいつも助けてもらっている...魔物になったことを相談することができる数少ない人物の一人。
そして最も信頼している人物でもある。
ロレーヌとしても、魔物や魔術を研究しているとあって、グールになったレントに興味が尽きない。
そこで、レントがロレーヌに提案したのが、レントの代わりにギルドで依頼を受け、素材を納めて欲しいというものだったが、ロレーヌはすんなりとその提案を受け入れる。
その対価として、魔物の存在進化についての研究対象としてレントに協力してもらうということで話がつく。
レントとの最初の出会いはロレーヌが初めて薬草採取の依頼を受けた時の事だった。
そこで、レントに冒険者としての基本や、植物の採取の仕方、薬草の育成場所などを教えてもらったのであった。この最初の冒険でレントに命を救われており、とてもレントの事を信頼している。
まあ、このこと以外でも、ロレーヌが都市マルトで一人暮らしを始める時に、生活の仕方をレントに全て教えてもらってたり、ほかにもレントにはいろいろとお世話になっているのである。
そして、レントは気付いていないかもしれないが、ロレーヌはレントの事をとても大切な人として認識しているようなのだ。
というのも、レントが数日間訪ねてこなかった時に、今までにないほど心が乱れていたのだった...あと少しで、ギルドにレント捜索の依頼を出そうとしていたほどである。
結果として、レントがグールになって家に訪問してきたことで、そうはならなかったが、ロレーヌにとってレントはとても大切な存在のようである。
冒険者リナ・リパージュ(リナ・ローグ)
リナ・ルパージュ(17歳の少女)は駆け出しの鉄級冒険者であり、レントがスケルトンになって初めて出会った人間。
レントが魔物であることを知っている数少ない人物である。
リナはスケルトンに襲われている時にレントが助けに入り、そこから親交を深めることに...のちに離れるが...。
冒険者になってまだ1ヶ月と駆け出しではあるものの、都市マルトにいる駆け出し冒険者たちと比べると、一段上の実力がある優秀な女冒険者。(なぜなら、もともとは騎士の娘だから)
しかし、女性であるという事と、装備が貧相ということから、誰もパーティーを組んでくれず、やむなく一人で迷宮に潜ることに...結果、スケルトンとの交戦で危うく命を落としそうになっていたところをレントに助けられたのである。
そして、町に行くことができないレントの代わりに、服を買ってきたりするなど、町に戻るために尽力してくれる。おかげでレントは町に入ることができた。
ただ、この時、ローブと一緒に買ってきた骸骨のマスクが呪われていたため、レントはマスクが外せなくなってしまう(笑)
ヤーラン王国第一騎士団の騎士イドレス・ローグ
リナ・リパージュの兄
冒険者組合職員シェイラ・イバルス
シェイラはレントとも付き合いの長いギルド職員5年目の女性である。レントか魔物であることを知る数少ない人物。
レントとしては、ロレーヌのように無条件の信頼を...というほどではないが、仕事相手としても信用していたが、ある出来事をきっかけにより深い親交を結ぶこととなる。
シェイラが組合職員になって最初の冒険者がレントだった。
レントは低級冒険者ではあったものの、ギルド内では様々な役割を担っていた為、そんなレントに新人のシェイラを教育してもらえないかという配慮もあって最初の冒険者がレントになったのであった。
その甲斐あって、シェイラはレントに職員として必要なことを多く教わり、今ではしっかりとギルドの仕事をこなせるようになった。
レントがギルドに帰ってこないことを危惧し、無事帰ってることを待っていたが、胴級冒険者試験の時にレント・ヴィヴィエがレント・ファイナであることに気づき、魔術契約書を結びレントの現状を知ることになる。
鍛冶屋《三叉の銛》の店主クロープと妻のルカ
都市マルトの一流の鍛冶師。
細身で筋肉質、顔立ち、も視線も鋭く、人を見つめるだけで泣かすことができそうな風貌をしている。しかし、実は中身は意外とやさしいのだとか。
レントとは長い付き合いがある仲で、ローブに仮面姿で店に訪れたレントにも気づいていたが、あえて気づいていないふりをしていた。
「魔力、気、聖気」持ちでも使える武器をオーダーで作れるレントにとって信頼のおける鍛冶師と言えるだろう。
レントの事をお客さんとしてだけでなく、心配してくれている一人でもある。
妻のルカ
金色の髪に青い瞳をもった貴婦人のような美しさの女性。
鍛冶師の妻ということもあり、武器を見る目は確かで、武器の傷み具合を見て、使い手がどういう戦い方をしているかもある程度分かってしまうほどである。
レントの事をとても心配している一人でもある。
レストラン“赤竜亭”ロリス・カリエッロ
借金返済のために迷宮に潜ったロリスだったが、冒険者としては初心者だったため命を落としそうになったところをレントに助けられる。
そのあと、レントと迷宮探索をし、ジャイアントスケルトンの魔石を譲ってもらうことに。おかげでレストランの借金を返済することができた。
その見返りとして、レントの代わりにギルドへの報告や素材を納めることを約束する。あと、いつでもレントに食事をふるまうという条件も付けて。
ロレーヌに続いて、レントの協力者となる。
水月の迷宮の隠し部屋の白髪の女性
ジャイアントスケルトンを討伐し、現れた魔法陣にて移動した先で出会ったありえないほど強い女性。
はじめはその部屋に侵入してきた敵としてレントを排除しようとしていたが、レントが魔物になってしまっていることに気づき対応が変化。
結果として、命を奪われることなく、部屋を秘密にするという条件で魔道具アカシアの地図と質のいいローブをもらう。
翌日、もう一度訪れてみたものの、未踏破区域への入り口となる通路が完全に消滅していた為、再度の訪問は叶わなかった。
冒険者ライズ
短めの赤髪が目立つ少年剣士(14~15歳)でローラとパーティを組んでいる。
気で体力を上げて戦うスタイル。
レントと共に胴級冒険者の試験を受け、合格する。レントには冒険者の基本を教えてもらい感謝している。
冒険者ローラ
少し引っ込み思案そうな薄い紫色の少女魔術師(14~15歳)でライズとパーティーを組んでいる。
治療術が使える為、後衛での援助が主な役割。
レントと共に胴級冒険者の試験を受け、合格する。レントには冒険者の基本を教えてもらい感謝している。
冒険者オーグリー
全身虹色の服を着てクジャクの羽のついた帽子をかぶるド派手な冒険者。
レントとは交流があり、見た目とは裏腹に堅実で腕の確かな冒険者。風が呼んでいる...と言って、王都へと行ったらしい。
マルト第二孤児院の娘アリゼ
12歳くらいの少女。少し魔力が使えるため冒険者に興味がある。
《竜血花:りゅうけつか》の採取を銅貨1枚でギルドに依頼。その依頼をレントが受ける。
東天教の僧侶のリリアン・ジュネ
ふくよかな体型をしている四十代半ばの女僧侶。
魔術ではな治せない《邪気蓄積症》という病気にかかっている。治癒系の加護を得た聖気であれば治るかもしれないらしい。
《邪気蓄積症》は聖気を使える人、特有の病気。《竜血花》はその邪気を払う効果があるためのだとか。
ニヴ
レント・フィアナの存在進化
スケルトン→グール→屍鬼
・スケルトン(骨人)・・・骸骨の魔物
・グール(屍食鬼)・・・スケルトンの上位種族
・しき(屍鬼)・・・吸血鬼の眷属
4~5体のスケルトンとスライムを1匹倒しグールへと進化。
グールから屍鬼への進化は敵を倒すだけではなれないとロレーヌは推測。実際にレントはグールの状態でスケルトン・スケルトンソルジャー・ジャイアントスケルトン・スライム・ポイズンスライムなどを倒すもぞんざい進化できなかった。
その後、ロレーヌの血と肉を食べた後に存在進化し屍鬼へと変わった。
より上位種族への存在進化をするためには特定の条件をクリアする必要があるとロレーヌは推測する。
出現した魔物一覧
・スケルトン・・・骸骨の魔物
・スケルトンソルジャー・・・スケルトンの上位種
・ジャイアントスケルトン・・・スケルトンの上位種、ボス部屋にて戦闘
・スライム・・・酸を飛ばしてくる魔物、ポーションなどの素材にもなる
・ポイズンスライム・・・毒を持ったスライム、ボス部屋にて戦闘
・オーク・・・豚の頭をした魔物、スケルトンよりは強い、食肉として重宝されている
・グランスライム・・・スライムの上位種、胴級昇格試験のボス部屋で遭遇
・タラスク・・・沼地に好んで潜む亜竜の仲間、硬い甲羅に6本足を持つ毒を持った魔物
・プチ・スリ(子鼠)・・・小型の魔物、実験動物的な用途でも使われる
魔道具一覧
魔道具《アカシアの地図》
持ち主が踏破した迷宮の空間を自動マッピングしてくれる国宝クラスの魔道具
魔力を注ぐことで今まで踏破してきた迷宮の地図が記される。
さらに、現在、その迷宮を探索している冒険者とその名前までわかる...ただし、この冒険者の名前がわかる機能を使うためには、ある程度その迷宮のマッピングが完了している必要がある。
魔法の袋
空間拡張魔術によって実際の容量よりも多くのものが入る袋。
高級なものになれば竜1匹くらい入るものもあるらしいが、容量が大きいほど高級になる。
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