『ギルティ～泣かぬ蛍が身を焦がす～』の第12話。
※第12話は単行本の第3巻に収録されています。
一真と言い争った翌日、一真には子供がいると瑠衣から聞かされた爽。
それは果たして事実なの？
今回は、爽と出会う前の一真を描いた「一真スペシャル回」。これは興味深々ですよー！
一真が心の闇はこうして出来上がった？！
『ギルティ』は
電子コミックで試し読みができます♪
『ギルティ』第12話のネタバレあらすじ。今回はちょっと詳しく！
父親の支配
仕事人間で、躾と称して子供や妻を殴ることもいとわない厳格な父親と、それに逆らうことなく子供を守る事もしない母の元で育った一真の幼少時代。
そんな家庭が嫌で、とにかく早く自立を望み大学を卒業してすぐ家を出た一真。
やっと父の呪縛からとかれ、仕事も順調でやっと自分の人生を生きていると実感したのもつかの間、それすらも裏で父が糸を引いていたのだと知り愕然とする。
愛のない結婚
自分の会社拡大の為に一真を政略結婚の道具として利用した父親に、もうどうでもよくなった一真は、言われるがまま愛のない結婚をする。
母のように何でもいいなりの妻が気に入らない一真は、家庭もかえりみず外で好き放題。
そんな一真と妻の間にこどもができた。
息子が生まれてうれしそうな妻をよそに、我が子を全くかわいいと思えない一真は、変わらず女遊びしていた。
第一の人生を捨てる
ある時、父の命令により一真の素行調査をした母親に、これまで我慢してきた思いが爆発し、ひどい言葉で母親をなじった一真。
それが原因で、母親が自殺未遂を起こしてしまう。
支配し続ける父、逃げることしか選べない弱い母親、その母に似たいいなりの妻、父の遺伝子を受け継ぐ息子、
すべてに嫌気がさし、それまでの人生を捨て姿を消した一真。
爽との出会いでやっと幸せを手に入れたのに…
何年かして、仕事で爽に出会った一真。
爽の強さや、干渉しない性格にどんどん惹かれ、今度は自分の意志で望んだ結婚することに。
夫婦2人の支配されない生活は本当に幸せで、それがずっと続くものだと思っていた。
だが、いつの日か爽の子供がほしいという気持ちを知って、これまでの心地よさがなくなるのを感じる。
そんな時に、瑠衣に出会ってしまった。
現在、一真の手元には、しばらく離れて暮らそうという爽からの置手紙が。
『ギルティ』第12話を読んだ感想。
本当に子供いたんだ！
それにしても、今回は重い回でしたよー。
これまで一真の事を、クソだゲスだクズだとなじってきましたが(笑)、そんな一真ができあがるまでの今回のストーリー。
いやっ！それでも爽にしたこともひどいし、元奥さんや我が子を捨てた仕打ちはもっとひどいと言ってもいい。
あまりに自分勝手な行動に、同情の余地はないんだけれども…
誰からの愛情も感じられなかった幼少時代、そして逃れられない父親の支配が一種のトラウマとなってる感じですかね。
けど、父親の支配に立ち向かうことをやめてすべてを捨てた一真は、軽蔑した弱い母親と同じように逃げただけだし。
あんなに嫌がっていた父親と同じように、爽に我慢を強いて支配する側になってしまったし。
にしても、自分の思うように生きたいと願っていた一真が、それまでの事を隠してまで爽と結婚したいと思ったってことは、その時は本当に爽の事を愛していたんですよね、きっと。
…爽の口から子供の話が出るまでは。
欲しくない子供を欲しがる妻の支配から逃れるように、不倫相手である瑠衣の元で好き勝手して発散していた一真。
どんなひどい生い立ちでも、歪まずに生きていける人もいるしさ。
逃げぐせがついてるんだよな、一真は。
そして、一真と暮らす家を出た爽。
子供がいることを瑠衣から聞いた爽は、まだ一真とその話をしてないはずだけど。
瑠衣には「絶対別れない」って毅然とした態度で言った爽ですが、子供のことが事実だと知っても、その思いが揺れることは…きっとあるよね。
夫婦の行く末も気になるし、2人をぶっ壊した瑠衣が、これで気が済むのか。
いろいろこの先の展開も気になりますよねー。
『ギルティ』は
電子コミックで試し読みができます♪
