掲載雑誌:ヤングアニマルで公開中、『ホーリーランド』や『自殺島』など人気漫画を手掛けている森恒二先生の漫画『無法島』9巻のあらすじとネタバレ感想記事になります。
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第1話|無法島|死刑囚が大集合
20××年、政府は増え続ける凶悪犯に対して、試験的に流刑制度を復活させた...いや、送るなら男だけ送れよ~と思ったのは僕だけじゃないはず。
だってさ、凶悪犯がいるところに、同じ凶悪犯と言えども女の子を混ぜちゃうとさ...それは、バツでもなんでもなく、それこそただの無法地帯になるわけで。
刑務所だって、男の刑務所と女の刑務所は分かれてるんだから、流刑制度を復活するのはいいけど、島を二つ用意して別々に分けた方がいいに決まっている...て編集者と話にならなかったんだろうか。
まあ、物語的に男ばかりの島よりも女の子がいる島の方が面白くなるのは間違いないから別にいいけど...エロいのがあるから別にいいけど...ちょっと思ったから言わずにはいれなかった。
とは言え、この無法島は自殺島の前日譚になるんだけど、確実に言えるのは自殺島よりも過酷な設定だという事。
だって、自殺島は別に殺人犯が集まってたわけじゃなく、ただ、生きる気力がなくなり、自分で死を選んだ人たちを集めただけだからね。
それから言うと、かなり過酷なのは言うまでもない...だって、主人公以外は全員殺人を犯している可能性が極めて高いわけで、そんな集団が集まって、何でもありの無法地帯という設定は単純にヤバすぎる。
まあ、そんなヤバすぎる設定だから、面白くなる可能性があるわけで...とりあえず、まずは勢力争いが収まるまで、いろいろ問題が発生することは間違いない。
ちなみに、主人公は父、母、妹が何者かによって殺害された、その罪を着せられて、この無法島に送られてしまう。
第2話|港|一大勢力は半ぐれ集団のボス
案の定、港について、船から降ろされてすぐに、男は女たちをどうにかしてやろうと動き出す。
そりゃそうだろう...全員凶悪なんだから。無法地帯じゃない、法で守られている世界であっても、法を破っていろいろな事をしている男たちが、無法地帯になればそりゃそうなるわなと。
そんな中、ヒロインである美空が男に迫られたのを主人公の男が助けるのであった...ていうか、主人公の男の名前は何なんだ?
そして、ヒロイン強すぎ!剣道か何かをしてるみたいだけど、一対一ならそう簡単に負けない強さを持っている。
でも、その眼には心が無いような、うつろな感じが見えるのであった。一体、過去に何があったのか。
そんなヒロイン達と主人公はある離れの家をよりどころにする。と言っても、まだ完全に仲間になった、というわけではなく、一時的に一緒に避難しているだけという感じ。
まあ、なかなか信頼なんてできないわな。同じ凶悪犯なんだから。これから徐々にみんなの過去が暴かれていくんだろうけど、悲惨な過去もあれば、残虐で暴力的な過去もあるのだろうね。
人がそれなりにいるから、その物語を描くだけでも、尺は稼げてしまうね。
あ、そうそう、なんかひと月に一回、食べ物の支給がこの無法島にはあるらしい。カロリーメイトのような栄養食品とかだけど...ちなみに、その食品の名前はマロリーメイト。
主人公たちはそれをもらいに行くんだけど...そこでまた問題が発生する...ていうか、何をするにしても問題しか発生しない(笑)
第3話|何の為に
なんとある条件を満たすだけで、マロリーメイトが20箱ももらえるんだとか。
そのある条件を満たすために、3人の凶悪な男どもが主人公達を追いかける。そして、躊躇なく襲ってくるのであった。
主人公と一緒にいる男は主人公同様、そんなに戦闘向きというわけではなく、むしろ、かなり弱い部類に入りそうな雰囲気を醸し出している。
そして、主人公もそんなに強そうな感じはない...そんな二人が男3人にやられるのに、そこまで時間はかからなかった。
主人公がやられるその時、港で助けた美空が棒をもって男たちに立ち向かい、躊躇なく一人の男の頭をかち割る。
第4話|白刃の魔女
そして、ほかの男たちとも交戦を繰り広げるが、一人倒しても相手はあと二人。
一対二という状況で最初はいい感じに戦うも、美空にピンチが訪れる。そこで、主人公が石を投げて助ける。
それも、こぶし大の石をぶつけられたのだから、一人の男はそのダメージから動きを止めるのであった。その隙に美空はもう一人を倒す。
そして、残った一人も容赦なく棒で叩き伏せるのであった。
その状況を見るに、躊躇という物が全くないのだ。むしろ、殺す勢いで攻撃を加えていく美空。
一体、どれほどの憎しみが美空にあるのか。
第5話|力
三人の男の強襲からなんとか脱した主人公グループ。
そこで、美空と主人公は話をする...力について。
どうも、美空は力というワードについてかなり敏感に考えているようだ。まあ、どんな世界でも力関係というのは存在するし、その力が大きい方が有利に立ち回ることができるの間違いない。
それが、無法島という事になればさらに影響力は強くなるだろう。半ぐれ集団のリーダーが一大勢力になるのも必然と言える。
美空は剣道という力を、主人公は野球で培った投げるという力をもって。これからの障害に立ち向かっていくことになる。
そして、主人公は外へ...そこでグループの一人である男から焼いている魚をもらう。
これは勝手な僕の予想だけど、この男が主人公の家族を殺し、妹を犯して殺した犯人じゃないかと思っている。
なんか、弱そうな普通な人を演じてるけど、実はかなり狂気じみた人間なんじゃないかと...という勝手な考察です。まあ、違うだろうけど、一応思ったことを書いてみた。
第6話|運命
美空はある出来事から人生が破滅へと向かう。
美空の家族も同じように破滅へと向かってしまうのであった。
美空は何も悪くないのに、悪いのは自分の欲望のために行動をした男たちなのに。そんなクソ男達のせいで美空と家族の人生は狂わされてしまうのである。
そして、おじいちゃんの刀との出会いから美空の復讐劇がはじまるのであった。
第7話|黒い心
美空の復讐はそれはたんたんと行われた。
普通、人は人を殺すことに対してブロックが掛かるものだと思うんだけど、そんなものはもう美空にはなかった。
ただ、ただ、復讐をしていく。
まあ、あんなことをされりゃあ、心が壊れてもおかしくないよね。
そりゃ復讐もしますわな。
第8話|黒い霧
美空に残された心は、あの男たちへの復讐、、、殺す、、、という気持ちだけだった。
それは計画と呼ぶには程遠いものではあったが、そんなことは関係な。捕まる前に全員殺してやればいいのだから。
そして、復讐が終わることで、美空から感情は消えてしまう...いや、ちょっと待ってくれ。
無法島で男どもに襲われそうになった時、嫌がってたじゃないか、あれは感情ではないのか...心は動いているんじゃないか...だって、嫌がってるんだもん。
まあ、いいか、そういう事じゃないのか...わからんけど。
第9話|2割の人間
はたして、2割もいるのだろうか...逆に、2割しかいないのだろうか...いや、それよりも、この2割という数字がどこから出てきたのかが気になる...ただなんとなくなのか。
ちなみに、何が2割なのかはコミックを見てもらいたいんだけど、たしかに、それぐらいはいそうな気がする。
それこそ、この無法島のような何でもありな場所なら2割とかじゃすまないぐらいだんじゃなかろうかと。
けど、そんな中でも秩序をもって行動する、ということも大切なんだろう。
そして、また秩序のない男たちが美空達に襲い掛かるのであった。ほんと大変だね。
この調子でずっと危険がいっぱいの物語になるんだろうけど...まあ、無法地帯だからね、ありとあらゆることが起こりうるわけで。
自殺島も面白かったけど、無法島もなかなか面白かった。
でも、創世のタイガやホーリーランドの方が僕は好きだね。まあ、これは人によるだろうけど。
とりあえず、2巻が出るのが楽しみだね。
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でも、まだ1巻しか出版されてないから、まだ無料キャンペーンはないかもしれませんね。
これが5巻とかまで出たら読めるようになるかも。