掲載雑誌:夜サンデーで公開中、望月帝先生の漫画『春駒 ~吉原花魁残酷日記~』15話のあらすじとネタバレ感想記事になります。
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ちなみに、この物語は実在した花魁・春駒が書いた『光明を芽ぐむ日』『春駒日記』をもとに漫画化した大正時代の花魁の物語。
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【14話のあらすじ】
春駒たち花魁に点数をつけるお客を「バカ野郎」と一喝する春駒。そして、部屋から出ようとする春駒だったが、呼び止められて接客を続けることに。一体何が起こったのか...春駒は戸惑いながらも、その容姿を採点するお客と会話をする。いつ、先ほどの仕返しが来るのかとおびえる春駒...しかし、春駒は男に何かされることはなかった...なぜなら、男は春駒に罵られて性的欲求を満たしていたのだった。よかったね春駒さん。馴染みの客になったかも。
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漫画『春駒ー吉原花魁残酷日記』最新14話ネタバレ感想!清川さんを拒否した男が春駒の太客になる!?
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春駒15話|借金返済の目途が立たない春駒がついに・・・
この日は十日に一度の玉割の日(給料日)。
給料のもらう順番は席順と言って、稼ぎ高の多い人が先に配られるというシステムがあるのだとか...その一番に輝くナンバー1は「お職」と呼ばれ、春駒の楼では中将さんという花魁がいつもお職についていた。
お職の中将さんは毎月六百円きじょうも稼ぐのに、この楼には6年間も色のだとか...お金をためているのか、莫大な借金があるのかはわからない。
2位は夕霧さん、3位は花山さんという順番で3人とも月五百円を超える稼ぎ高を誇っている...春駒はと言うと、月三百円にも届いておらず諸費用だけで借金返済に充てるお金がほとんどない。
この玉割の日は、花魁の給料のお金を求めて、お店の前に借金の取り立て屋たちが押し寄せてくるのだが、その業種は様々で、紙屋(手紙)、呉服屋、下駄屋、そば屋、名刺屋、薬屋、弁当屋とそろい踏み。
花魁として働くためには諸費用が何かと掛かってしまう...化粧、お客の菓子、石けん、クリーニングなど、必要経費がバカにならない。
そのため、稼ぎが少ないと、この必要経費の支払いだけで給料がなくなってしまい、借金返済に充てるお金が残らないのである。
席順が下の花魁たちの多くはお金が少ないために、借金がなかなか返済できず、春駒も働いてはいるものの、借金が返せないでいたのである。
その額・・・千四百円。
この額を6年間で返済するというのが当初の計画らしいが、春駒の給料ではとうてい返しきれる額ではなかった。
春駒もこのままではただ、楼にお金を入れるためだけに働いているようなもの...そんなことをしていてはいつまでたっても借金は返せない。
つまり、この地獄からいつまでたっても抜け出せないという事である。
まあ、そりゃそうだよね。だって、結局客が来ても来なくてもそれなりに必要経費は掛かるんだから、ひと月にどれだけ多く稼ぐことができるかで借金返済の期間は決まってくる。
だから、ついに春駒もどうすればより多くのお客がついてくれるのかを考えるようになったのである。
早速、席順3番目の花魁、花山さんにどうすればお客がつくのかを聞いてみた。そして、返ってきたのは「できるだけ彼らの望みを理解するようにする」とのこと。
さすが、3番目...自分のことは置いといて、まずはお客の願望をかなえることに注力する...春駒とは正反対ですね。
そこで、春駒はまずは笑顔で接客をして、お客に気に入ってもらえるようにと考えた...そう、借金を返すためにはわがままばかり言っていてはダメなのだ。
しかし、この笑顔作戦は失敗に終わるのだった。あの顔じゃあね...客もそりゃいやだろう...。
いつか春駒さんが席順トップのお職になる時が来るのかなあ...続きが楽しみである。
→ 春駒 ~吉原花魁残酷日記~『第16話』ネタバレに続く
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『春駒 ~吉原花魁残酷日記~』15話の感想
まさか春駒さんに千四百円もの借金があるとは...。
毎月十円ずつ返しても十年かかってしまう...でも、毎月百円返せたら1年ちょっとで借金が返済できるわけで。
それこそ、毎月五百円や六百円稼げるようになったら、かなり短期間で借金返済できてしまう。
借金を踏み倒して逃げることができないんだから、頑張ってお客をたくさんとって早く借金を返済した方が絶対にいいですよね。
それこそ、必要経費だけ支払って楼主に搾取され続けるのは、最悪としか言いようがない。
でも、この借金返済している時に、また田舎の母が借金したらどうなるんだろう。
春駒は一生この楼で花魁として働かないといけなくなっちゃうんじゃないか...この先、どうなるんだろう...続きが気になる。
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