表紙を見て一目でわかる、セックスレスがテーマのマンガ。
最近、セックスレス系のマンガよく見かけるなぁ。『1122』とか『情熱のアレ』とか『今日も拒まれてます』とか、他もろもろ。
レス系のマンガはどれもレビューの多いことから、人気が高いのが分かる。
人気が高いということは、共感できるというか同じ悩みを抱えてるる男女が、日本にはけっこういるってことなのかもね。
そんな中でも、タイトルから一番気になってたこのマンガ。
『あなたがしてくれなくても』
してくれなくても…ってどーなるの?!
なわけで1巻読んでみたわけ。
『あなたがしてくれなくても』は
電子コミックで試し読みができます♪
1話のネタバレ感想。条件はセックスしない事!?
あなたとの条件は一つだけ
セックスはしないこと
そんな衝撃の言葉から始まった第一話。
主人公みちは、夫である陽一と結婚して5年、レス歴2年の関係。
原因は夫側。ヤル気なし男。
その2年の間に何度断られたかは定かじゃないけど、同じ会社の子が妊娠報告しても、祝福の気持ちより
「セックスしてていいなぁ」
なんて思っちゃうあたり、かなりこじらせてる。
セックスしないと女として終わり?
勇気をもって誘っても「疲れてるから」でサラッと断られ、翌朝起きたら一人エッチを目撃。
それが原因でケンカ後、バツの悪さから「この日にしよう!」って誘われて、ウキウキ準備したのに、あっさり仕事の都合であっさりスルーとか。
そりゃ
「私、このまま女として終わるのかなぁ…?」
って気持ちになるのも無理はない。
そんな悩みを抱えてるのは世界中できっと自分だけと自暴自棄。
私はセックスがしたいわけじゃない
陽ちゃんとセックスがしたいんだ
性欲とかじゃなくて、好きな人から感じる温もりや愛情が欲しいって事でしょう。
年老いた老夫婦じゃあるまいし。
これは辛いって、レスじゃない私でも共感するわ。
イケメンの先輩から衝撃の告白!
会社の飲み会の帰り、ひょんなことからイケメンな先輩、新名と2人に。
「この日しよう!」の約束をおジャンにされたことで、自暴自棄になっていたみちは、話の流れでつい新名に自分達夫婦のセックスレスを激白!
時が止まって、言ったことを後悔しかけたとき、新名から驚きの告白。
「うちもセックスレスなんだよね」
キャリアウーマンの奥さんに拒否られてるという新名と、人には言えないセックスレスの悩みを共有したみち。
まさかの両者カミングアウト!
同じ悩みを持つ寂しい2人の間で何か起こりそうな予感・・。
2話のネタバレ感想。心強い戦友
まさかのカミングアウトから一夜明け、会社で顔を合わせづらいみち。
肝心の新名はというと、そんな気にする風でもなく、優しく「また飲もう!」と。
同じような悩みを抱える人なんてこの世にいないと考えていた時に、思いがけず近くにいた仲間。そんな新名が戦友のように感じてうれしく感じる。
理解してくれる人がたった1人いるっていうだけで、曇った心が少し晴れていく。
レス解消のために試行錯誤するみちに陽一は…
戦友ができて気持ちが奮い立ったのか、レス解消に向けて奮闘するみち。
お風呂上りに軽く化粧にかわいいパジャマ、高価なフェロモン香水もプラス。
そんな努力もむなしく、陽一からは
「(におい)あまり好きじゃない。」
と言われたり、それとなくしなだれかかるも
「大きい仕事抱えてて今は余裕ない!」
ってきっぱり拒否られて大玉砕。
仕事が落ち着く2週間後まで、健気に待とうとするみち。
(陽ちゃん ハエですらセックスしてるよ)
虫の交尾をセックスと考えだすとか、もう重症です(笑)
今回はかなり痛々しかった。
3話のネタバレ感想。
約束まであと一週間、約束の期限を確認した事で陽一の機嫌を損ねてしまうみち。
そんな陽一の態度にモヤモヤがつのっても、話ができる新名がいて、同調してくれるおかげで落ち着くことができるみち。
みちが、そればっかり言いたくないのに、次こそって気持ちが強すぎてちょいちょいその感じが出ちゃうのもしょうがないし、「そればっかり勘弁して」っていう陽一の気持ちも分からんでもないんだな。
言われれば言われるほど、プレッシャーを感じちゃうというか。うざったいというか。
カラダも心もないがしろ
でも仕事で余裕がないからセックスできないと言っていた陽一はというと、家で新作ゲームにのめり込む時間はある。
そんな陽一の言動から、
この人めんどくさいことから逃げているだけで、こっちの気持ちはどーでもいいんだ
って事にふと気づいたみち。
忙しくて余裕ないって事を理由にするなら、それらしく振舞うくらいの配慮は欲しいよ。そこは思いやりに欠けすぎだわ。これは庇い切れない!
果たしてこの理不尽な不満を、みちは陽一にぶつけることができるのか?
4話のネタバレ感想。フェアじゃない
帰宅途中、仕事を押し付けられた同僚に自分を重ねて、手伝うために会社に戻ったみち。
そこには同じくそんな同僚に気づいていた新名の姿が。
過去の自分の体験から、不満を相手に言えない関係はフェアじゃないと考える新名。きっとそれが今の自分の立場でもあるからこそ見過ごせなかった。
「相手の為にって我慢してる人がいるのなら力になりたいんだ。」
そんな新名の言葉を思い出しては、自分に向けられたことのように喜び、ドキドキしてしまうみち。
不満が爆発しそうなところに、ドンピシャの一言。
心が持っていかれるのも近そう。
隠せない本心
陽一との約束の日、朝からみちは緊張気味。
マンネリ化で薄れたトキメキ感
二人に足りないのはこれかと、いつもより張り切ったみちの手料理を見て、陽一やや困惑。←みちは気づかず
こうゆうところがみちの余計なところ。そこはあくまでナチュラルにいこうよ。
(余計なことは言ってないし・・・大丈夫)
って、言ってないけどやってるんだよー。
そしてご飯も終わって、いざこれから!って時に、みちに無情にも訪れた月のもの。
「今日・・・の事、覚えてた?」
「わ・・・、わかってるよ」
「ごめん・・・生理になっちゃった」
「そ、そーなんだ。それじゃ仕方ないね」
陽ちゃん、ホッとした表情隠せなかったー。ばっちりバレてる!
そんで2回もどもっちゃダメー(笑)
相手の痛みを思いやれない夫と、痛みを理解しようとしてくれる他人。
どっちか選ぶなら?といわれたら…悩むわ
5話のネタバレ感想。冷静に話し合い!?
義理の母からのプレゼントのお礼の電話。次は孫のプレゼントという言葉に、
(おたくの息子の役立たずチン〇にいってくださいよ!)
と心の中で悪態をつくみち。
こういう義母のさりげないようで土足で踏み込んでくるような孫最速は、子供のいないレス嫁にとったら、かなりのストレス間違いなし。
こんな悪態つきたくなるのも分かるよ。
さりげなく陽一にその話を振ってみるも、「そんなのほっとけばいい」と突き放され、また真意を問い詰めてしまうみちに、陽一はうんざり顔。
その顔をされると、もうそれ以上は踏み込めなくなっちゃう。
変わったのは自分も?
昔、今の悩みなんて想像もしなかった頃、陽一にプレゼントされた自分の好みじゃないキーケース。
壊れたことをきっかけに、今度は自分好みのかわいいキーケースを買おうとしたとき、また陽一が同じデザインのものをプレゼントしてくれた。
そんな陽一に対して
「好きなやつ使いたかったな…」
とつい本音が口をついて出てしまう。
昔なら嘘でも喜べたのに、変わってしまったのは夫だけでなく、自分も一緒だと気づくみち。
(相手を変えるんじゃない まず私が変わらなきゃ)
お互い、本当の気持ちで冷静に話し合おうと決意する。
聞きたかった本音は…
本音で話し合おうというみちに、陽一はいつもの呆れ顔とため息。
それに加えてプレッシャーだの、しょっちゅう言われるとしたくなくなるだの。
我慢して平静を装っていたみちですが、
「そんなにしたい?」
「みち、性欲強くない?」
というあまりに思いやりのない一言。
この言葉にみちも冷静でいられない!あんなに我慢したのに、クッション投げつけて、陽ちゃん怒ってフェードアウト。
でもこれは陽一が完全に悪いよね!あまりにひどい言いぐさ!
いい方向に向けて話した合いたかったはずなのにね、これ修復可能?
6話のネタバレ感想。「そっか わかった」
家を飛び出した陽一は、ネットカフェに泊まりそのまま会社へ。
みちと顔を合わせづらいから、その日も家には帰らず実家に逃げ込む。
嫌いになったわけじゃないけど…
嫌いになったわけじゃない
(レスの話なければ)仲はいい
DVしてない
浮気してない(←してないんだ!)
借金もない…なのに、
(何でこんなにせめられなきゃいけない訳?)
というのが陽一の納得できないところ。
確かに!分かる部分もある。
でも2年は長い。
ってか、陽ちゃん浮気はしてないってとこがちょっと意外だった。風俗は浮気の部類に入れてないってだけかも。
女からしたら、風俗も浮気と一緒だけど。
今度こそ本音で?!
このまま問題をほおっておけるはずもないので、みちと会う約束をする陽一。
今度こそとお互いの言い分を話し合う2人だったが、結局らちが明かない言い争いに、陽一が言い放った言葉は、
「オレ…ED…かも…」
しばらく沈黙ののち、みちは
「そっか、わかった」
と笑顔で返した。
あら最悪!本音のつもりがめんどくさくて、またごまかしちゃった。さすがのみちもそのごまかしには気づくでしょ。最後の笑顔は、もう馬鹿らしくなったような諦めの表情にも見える。
この出来事で2人の関係がまた変わっていくのかも。
7話のネタバレ感想。楽になったはずなのに…
「EDかも」事件以来、何事もなかったようにふるまうみちに戸惑う陽一。
みちはというと、陽一のついたその場限りのうそに、今まで1人で熱くなっていた気持ちがふっと冷めるのを感じた。
(心も体も満たされたいなんて贅沢だったんだ)
そんな風に考えて、ケンカのない穏やかな日々に納得したつもりでいたある日、会社の飲み会で新名と2人で話す機会が。
近づく2人の距離
さっぱりして楽になったと笑いながら話すみちだったが、新名から
「全然そんな風には見えない」
と言われ、こらえていた感情があふれ出てしまう。
これ以上自分が傷つかないようにと、一線を引いて平静を装っていても、実は心はボロボロで。
堪え切れず涙を流すみちを、新名はそっと抱き寄せる…
みちと新名がついに急接近!
みちと同じような立場にいるから、ごまかしても新名さんは気づいちゃうんだよねー。これを機に2人の距離がぐっと縮まる予感。
1巻を読み終えて…オタ子の考察まとめ。
セックスレスで悩む夫婦は意外に多いのかもと思う今日この頃…
実は私の周りでも、結婚後、特に子供ができたりすると、奥さんのことを女として見れなくなる、なんていうアホな男性が増えている。
最近飲みの席で、酔っ払った同年代の男性陣が
「新婚なのに2年してない」
「うちなんて下の子が生まれて6年ない」
なんて自慢話のように話していてことがあって。
自分の年代には関係ないと思っていても、セックスレスって意外にそこら中にあるんだな…なんて思ったり。
自慢することじゃねー!
と心の中で毒づきつつ、実はこいつたちは世の男性の
「結婚したら家族になる」
「母親であって女ではなくなる」
的な風潮に乗っかってるだけなんじゃ?と思ったりもする。
なんかそれらしい言い方してるけど、まあ要するに、もう自分のテリトリーに入った獲物には興味がなくなるという意識じゃないの?
私的に、1巻を読んで一番印象に残ったのは、喫茶店のシーン。
注文をきかれたから、とりあえずコーヒーを注文する陽一。
もう味も匂いも全部わかってるのに加え
のども渇いてないのに飲めって言われてるみたい
とみちとの関係を表現する陽一と
レモンティーはいつも飲んでるけど
おいしいし飽きないし安心する
と言うみち。
2人の考え方の違いがここではっきり出ていて、なんだか印象的だった。
男と女の考え方は、遺伝子的なもので違うだろうし、だからといって女は絶対こうってわけでもなく、女でも男っぽい考え方の人もいるけどね。
っていうか、考察冒頭のセックスレスを自慢気に話してた男たち。
(6年セックスなしって、奥さんどんな感情?!)
(ってか旦那は絶対どっかでしてるだろー!)
不倫に走る奥様方が増えるのもわからんでもないなと、不倫擁護派な考えまでめぐったレス問題。
さて気になるのは続き。
あまりにつらい現実に、陽一から心が離れてしまいそうなみちと、みちの心が痛いほどわかる新名が急接近して、これから先3人の心がどこへ向かうのか。